日本の高齢化は日に日に進み介護の仕事に携わる人の人材不足が問題視されており、日本の高齢化は諸外国と比べても高い傾向にあります。特に地方における高齢化と同様に、過疎化の問題が深刻になっているのが現状です。今後必要な介護を利用することができないような「介護難民」が予想以上に増えると言われています。

既に問題になっているのが高齢の人が同じ高齢者を介護しなくてはいけない「老老介護」や、施設などに入居できない介護者との同居が必要になっている状態です。介護する人も介護される人も疲れて体調を崩したり、介護そのものの状態が悪くなってしまう可能性があります。どうしたら「介護難民」を少なくすることができるかについて、関係機関や地域によってさまざまな取り組みが行われています。

例として挙げると、外国から介護の人材を受け入れたり、介護用のロボットの活用が検討されており、地方にある空き家などを購入し医療介護の拠点地として整備したり、高齢の人に地方への移住を促進しています。高齢者が地域に流れることでその地域が活性化するというメリットなどもありますが、受け入れする地域がそれだけの財源や設備を備えているかも心配です。

「介護難民」をこれ以上増やさないために介護における人材育成にも力を入れ、介護職員になるためのカリキュラムや資格制度が充実されてきています。今後も介護職員の求人は多く募集され、さまざまな施設においての活躍が期待できるでしょう。